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JOURNAL 仕事のことば

製造業のホームページ制作費用はいくら?見積もりの内訳と依頼先の選び方

2026.10.21

製造業のホームページを新しく作る、あるいは何年も前のサイトを見直すとき、最初に悩みやすいのが予算です。「30万円で作れる」という会社もあれば、「100万円以上かかる」という会社もあります。なぜこれほど違うのでしょうか。

製造業のホームページ制作費用は、数十万円から100万円超まで幅があります。 たとえばWeb幹事が公表している、同社のマッチングサービス経由の製造業に関する発注実績では、平均132.7万円、中央値54万円でした。ただし企業サイトだけでなくECサイトなども含むため、すべての町工場に132.7万円必要という意味ではありません。

実際の見積もりで差が出やすいのは、ページ数以上に、設備・加工技術について誰が情報を整理し、誰が原稿を書くか、写真撮影や更新機能をどこまで頼むかという点です。

この記事では、公開データと制作会社の料金例をもとに、価格差の理由と見積書の見方を整理します。予算を決めるときのチェックリストも掲載しているので、制作会社へ相談する前の準備に使ってください。

製造業のホームページ制作費用の相場は?

相場を調べるときは、「平均金額」と「実際に多い価格帯」を分けて見ることが大切です。

制作会社紹介サービスのWeb幹事「製造業に強いホームページ制作会社」では、同社のサービス経由で発注された製造業関連のホームページについて、次の数値を公表しています。

集計指標公表値
平均発注額132.7万円
中央値54.0万円
50万円以下の割合48%
51万〜100万円の割合19%
101万〜150万円の割合13%

出典:Web幹事の発注実績データ(2026年10月21日確認)。製造業に関連する企業サイト、ECサイト等を含む集計で、対象件数・集計期間など確認できない条件もある。全国すべての制作案件の平均値ではない。

平均と中央値が大きく違うのは、大規模案件を含むためです。同資料には、約2,900万円の大規模ECサイト制作例も記載されています。一般的な会社紹介サイトの予算を考えるときは、平均額だけを参考にしない方がよいでしょう。

また、公開料金の「○万円〜」は最小構成の入口価格で、完成時の総額を保証する数字ではありません。追加ページ、原稿制作、写真撮影、特殊な機能などで費用が変わります。

公開料金を比べると、価格だけでなく「含まれる仕事」が違う

実際に、製造業向けの制作サービスを公開している事業者の料金を見てみましょう。下表はすべて各社の公式サイトに記載された開始価格です。完成時の見積額や同一条件での価格比較ではありません。

事業者・プラン公開料金明記されている主な範囲
3tive.design:基本プラン30万円〜(税別)トップ+主要ページ、スマホ対応、問い合わせフォーム、基本SEO設定、公開後1か月の更新サポート
言の葉+:製造業向けサイト制作60万円〜(税別)5〜7ページ、技術者などへの取材1本、構成・原稿制作、デザイン・実装、フォーム、公開作業
GAMADAS:スタンダード65万円〜(税別)TOP+5〜7ページ、お知らせかブログの更新機能1つ、制作・公開(公開ページのプラン表による)
製造業ドットコム:ベーシック70万円〜(税区分は要確認)5ページ、訪問ヒアリング、オリジナルデザイン、スマホ対応、簡易SEO、お問い合わせフォーム。写真撮影は含まない

2026年10月21日確認。各社が同じ作業範囲・ページ数で見積もったものではなく、価格・税区分・追加条件は契約前に公式窓口へ確認してください。原稿制作など表にない作業は「含まれない」と断定せず、公開ページで範囲を確認できなかったものとして扱っています。

この表で見たいのは、単純な最安値ではありません。

例えば、加工内容の説明や設備紹介の文章がすでに完成している会社なら、原稿制作を含まないプランで十分なこともあります。反対に、設備一覧はあるものの「どんな加工を得意としているか」を社内でも言語化できていない場合は、取材・情報整理・原稿制作を含むかを比較すべきです。

見積もりの内訳は、主に7つの仕事に分けられる

ホームページの見積書に「制作一式」としか書かれていないと、後から何が追加費用になるのか判断しにくくなります。見積もりを確認するときは、次の工程を分けて考えると比較しやすくなります。

工程依頼する内容の例見積もり時の確認ポイント
企画・構成目的の整理、ページ構成、導線設計誰に相談してほしいサイトなのか、何回打ち合わせるか
取材・原稿経営者・技術者への取材、加工技術の説明文、コピー作成取材人数・時間・原稿の本数・修正回数
写真・動画工場・設備・加工風景・社員の撮影撮影日数、立ち会い、加工停止の要否、交通費、写真の使用範囲
デザイントップと各ページの画面設計オリジナル制作かテンプレートか、スマホ画面の設計範囲
構築・機能Web実装、CMS、問い合わせフォーム製作事例の追加機能、図面の受け渡し方法、更新担当者の操作
移行・公開既存ページの移行、URL転送、公開前のテスト旧URLの301リダイレクト、フォームの送信確認、計測の引き継ぎ
公開後の運用保守、バックアップ、更新支援月額費用、作業回数、ドメイン・サーバーの管理者

この7項目は、言の葉+が発注準備をしやすいよう整理した編集上の分類です。すべての制作会社が同じ費目名を使うわけではありません。

製造業で特に確認したいのは「原稿」と「撮影」

製造業のサイトでは、設備名や型式を正確に並べるだけでは、発注担当者が自社の加工を頼めるか判断できない場合があります。

たとえば「ファイバーレーザー加工機があります」という説明に、公開可能な材質・板厚・対応寸法・加工例を添えるなら、技術者への確認と原稿の編集が必要です。設備のカタログ値と、その会社が実際に受けられる加工条件は必ずしも一致しません。 この確認まで制作会社に任せるか、社内が原稿を完成させて渡すかで作業量は変わります。

写真撮影にも特有の確認があります。取引先の図面・製品名が写らないか、安全ルールを守って撮れるか、普段の加工を止めずに撮影できるか。撮影時間だけでなく、撮影指示書や公開前の確認まで見積もりに含まれるかを聞いておきましょう。

製造業サイトの原稿に何を載せるべきかは、別記事「製造業のホームページに必要な情報とは?」で詳しく説明しています。

30万円と100万円では、何が違うのか

30万円のサイトが不十分で、100万円のサイトなら成果が出る、という単純な話ではありません。作るページの種類と、どの仕事を外注するかで考えましょう。

以下は費用の違いを理解するための架空のモデルケースで、実際の制作会社の見積書や実案件ではありません。金額は予算の例であり、各構成をその価格で制作できるという保証ではありません。

ケースA:予算30万円前後で、会社の基本情報を整えたい

会社概要、主な加工内容、設備一覧、問い合わせ先を掲載したいケース。写真と原稿を社内で用意し、基本的な画面制作・実装を中心に外注する想定です。

この場合は、制作会社への依頼範囲を絞り、将来製作事例を追加できるかどうかも確認します。すでに営業資料が整理されている会社に向いています。

ケースB:予算60万〜100万円程度で、技術の説明から依頼したい

加工・設備・品質・会社案内・問い合わせなどを分け、取材で情報を整理して原稿から作る想定です。

「技術者の話は聞けるが、サイト用の文章は社内で書けない」という会社なら、原稿を含む制作範囲が比較のポイント。写真撮影が別料金なら、総予算に含めて検討します。

ケースC:100万円超の予算で、製品情報や機能まで充実させたい

製品・加工の種類が多い、製作事例を継続更新する、採用ページも充実させる、といったケース。製品検索、図面アップロード、多言語対応、動画などを追加するほど、個別設計・実装・確認の費用がかかることがあります。

重要なのは、規模の大きいサイトにすることではなく、最初の公開に必要なものと、公開後に追加するものを分けて決めることです。

「安く作る」より先に、削ってよい費用と削らない費用を決める

予算を抑えたい場合、いきなりページ数や制作会社への報酬を削るよりも、情報の優先順位を決める方が建設的です。

例えば、製品・加工別ページを最初から十数ページ作るのではなく、まず問い合わせの多い加工から掲載する。既存の設備写真が使えるなら撮影日数を減らす。採用情報は募集要項と会社の雰囲気が分かる最小構成から始める、といった方法があります。

一方、加工できる材質・寸法の事実確認、機密情報の確認、問い合わせの動作確認は、予算削減のために省略すべきではありません。間違った条件の掲載や、届かない問い合わせフォームは、後から修正する負担につながります。

制作費0円・月額制のプランを比較する場合も、月額だけでなく最低契約期間、途中解約、更新の上限、ドメインやデータの引き継ぎ条件を確認してください。買い切り型と月額型は、初期費用の見かけだけでは比較できません。

相見積もりでは、全社に同じ条件を渡す

金額を比較するには、制作会社ごとに異なる説明をするより、最初に同じ条件を共有する方が正確です。発注前に、次の項目をまとめておきましょう。

  1. 目的:新規取引先への技術案内、既存顧客への会社紹介、採用支援など、最優先の目的。
  2. 掲載したい内容:加工内容、設備、品質管理、製作事例、会社概要、問い合わせなど。
  3. 素材の状況:会社案内資料、設備表、原稿、写真、図面はどこまであるか。
  4. 取材・撮影の条件:話を聞ける担当者、訪問できる工場、撮影禁止の場所や製品。
  5. 更新したい情報:設備更新、製作事例、お知らせ、採用情報など。
  6. 予算と公開時期:制作費だけの上限か、撮影・運用費も含む総予算か。

見積書が届いたら、ここを比較する

見積書で見る項目確認したい質問
取材・原稿作成原稿は支給前提? 技術者への取材と修正は何回まで?
写真撮影撮影代・交通費・掲載許諾の確認は含まれる?
ページ数・機能事例の追加機能や問い合わせフォームの仕様は?
修正の取り扱い原稿・デザインの修正回数と追加単価は?
既存サイトの移行旧URLの転送・検索設定・フォームの移行は含まれる?
公開後の管理ドメイン・サーバー・管理画面の所有と引き継ぎは?
運用費月額費用と、対応してもらえる更新範囲は?

価格差があれば「高い・安い」と判断する前に、上表のどの工程が異なるのかを確認してみてください。

言の葉+の場合:60万円〜で、取材と原稿を含めて制作

言の葉+の製造業向けホームページ制作は、60万円〜(税別)。基本となる5〜7ページの制作に、技術者・担当者への取材1本と原稿制作を含んでいます。

具体的には、ヒアリングとサイト設計、取材の質問設計・実施・原稿、ページの構成・コピー・本文、デザイン・スマホ対応・フォーム実装、公開前の確認と公開作業が対象です。撮影費(1件4万円〜)、動画、交通費などは別途です。実際の見積額はページ数・取材人数・必要機能などで変わります。

自社の特徴を伝える原稿がすでにそろっている会社もあれば、現場に話を聞かなければ加工の得意分野が見えてこない会社もあります。言の葉+では、後者のようなケースで、聞き取った内容を「発注する人が判断できる説明」に整理する工程を重視しています。

自主制作デモの「槇瀬製作所」は7ページ規模、「KASANE GLASS」は13ページ規模です。サイト構成・取材計画・演出を含む同規模の制作なら、公開ページではそれぞれ約90万円、約120万円を目安として示しています。ただし、これらは架空企業の自主制作デモであり、実在企業の受注実績や成果を示すものではありません。

サービスの範囲やデモについては、製造業のホームページ制作ページをご覧ください。

よくある質問

製造業のホームページは50万円でも作れますか?

制作範囲によっては可能です。公開料金には30万円台からのプランもあります。ただし、技術者への取材、原稿作成、工場撮影などを含むかどうかは別です。自社で用意する素材と外注する工程を分けて見積もりましょう。

設備紹介の原稿や写真がない場合、どれくらい費用が増えますか?

一律には決められません。設備の種類、取材人数、撮影日数、公開できる資料の状況などで変わるためです。制作会社には、原稿制作と撮影を別項目で見積もってもらうと比較しやすくなります。

リニューアルなら、新規制作より安くなりますか?

必ずしもそうではありません。既存の文章や写真を再利用できれば作業を減らせますが、古いページの整理、URLの変更、データ移行やフォームの改修が必要なら追加作業が発生します。既存ページ数と移行対象を先に確認しましょう。

WordPressなどの更新機能は必要ですか?

製作事例・設備情報・お知らせを社内で頻繁に更新するなら、更新しやすい仕組みが役立ちます。一方、年に数回しか更新しない小規模サイトなら、維持管理の負担も考慮して選ぶ必要があります。WordPressの導入そのものを目的にする必要はありません。

ホームページを作れば、新しい取引先から問い合わせが来ますか?

制作だけで問い合わせが増えるとは限りません。加工範囲や事例を正確に伝えたうえで、検索流入、紹介経由のアクセス、問い合わせ内容などを見て改善することが重要です。新しい記事や事例の継続追加が必要になる場合もあります。

まとめ:見積もりは「何万円か」だけで決めない

製造業のホームページ制作費用には幅があります。ページ数だけでなく、取材・原稿・撮影・更新・公開後の管理まで含めて比較すると、予算に合う依頼先を選びやすくなります。

まずは「どんな仕事について相談してほしいのか」「社内で用意できる情報はどこまでか」を整理しましょう。原稿がない段階から相談できる制作会社もありますし、素材をそろえて制作のみを外注する方法もあります。

言の葉+では、設備・加工・品質などを取材で整理し、文章からWebサイト制作まで対応しています。ご相談時には、いまのサイトや資料をもとに必要な工程を確認し、制作範囲をお見積もりします。

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