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言の葉プラス ── AI記事の編集監修・ファクトチェック
作例  /  Before → After

そのまま出したら、
まちがっていた。

AIが書いた一文には、それらしく見えて事実がずれている箇所があります。編集監修を入れると、どこが、なぜ変わるのか。相続・空き家の記事で実際にやってみました。

AI DRAFT

この特例は恒久的な制度令和9年(2027年)末までの時限措置です。適用要件と期限は、売却前に最新情報を確認してください。

朱字が、編集・ファクトチェックで入った直しです。 編集・ファクトチェック:織瀬ゆり / 宅建士・FP
これはサービス説明のためのデモ作例です。実在クライアントの記事ではありません。
なぜ編集監修が要るのか

AIは、それらしい文章を一瞬で書きます。ですがその数字や表現が「公開してよいものか」までは、判断しません。

とくに相続や税金の分野では、ひとつの数字ちがいが、読者にも発信者にもリスクになります。ここでは生成AIが書いた「相続した空き家の売却」記事を題材に、編集監修の前と後をならべました。直した箇所には番号をふり、あとのメモで「なぜ直したか」「根拠は何か」まで示します。

お題
想定クライアント
相続・空き家の税務に強い税理士事務所のオウンドメディア
記事テーマ
相続した実家(空き家)を売るときの「3,000万円特別控除」
対象範囲
記事冒頭のリード(AIドラフトを素のまま入稿した想定)
01 ── ビフォーアフター

赤が入った場所に、判断がある

左は素のAIドラフト。指摘線と見え消しが編集監修の入った箇所です。右が編集監修後。番号は下のメモとつながっています。

編集前 ── AI DRAFT

相続した空き家、売るなら知っておきたい「3,000万円特別控除」

日本の空き家は年々増え続け、今や全国で1,300万戸を超えています1。使わなくなった実家をそのままにすると、固定資産税もかかり続けてしまいます。

そこで活用したいのが「空き家の3,000万円特別控除」です。相続した空き家を売却すれば、誰でも2譲渡所得から3,000万円を差し引けます。控除額は一律3,000万円なので、兄弟で相続した場合も安心です3

対象となるのは、2000年以前4に建てられた一戸建て。この特例は恒久的な制度5なので、あわてて売る必要はありません。うまく使えば税金はゼロになり、相続で損をすることは絶対にありません6

7 全体をとおして、出典・編集者による確認・確認者名が示されていない。

編集監修後 ── REVIEWED

相続した実家(空き家)を売るときに使える「3,000万円特別控除」とは

総務省「住宅・土地統計調査」(2023年)によれば、全国の空き家は約900万戸、空き家率13.8%と過去最高1になりました。放置すると固定資産税の負担が続くだけでなく、管理不全のリスクもあります。

検討したいのが「被相続人の居住用財産(空き家)に係る譲渡所得の3,000万円特別控除」(租税特別措置法35条3項)です。一定の要件を満たせば2、譲渡所得から最大3,000万円を控除できます。

主な要件は次のとおりです。

  • 1981年(昭和56年)5月31日以前4に建築された家屋であること
  • 相続直前に被相続人が一人で居住していたこと(老人ホーム入所の特例あり)
  • 売却代金が1億円以下であること

2024年以降の譲渡は、相続人が3人以上なら1人あたり2,000万円が上限3。また本特例は令和9年(2027年)末までの時限措置5です(期限・要件は改正され得るため、売却前に最新情報の確認を)6

7 編集者コメント / AFP・FP2級・宅地建物取引士 制度確認の入口としては「1981年以前の建築か」「被相続人以外に居住者がいなかったか」などが重要です。適用の可否は、ほかの要件も含めて税理士へご確認ください。
02 ── 編集・確認メモ

何を、なぜ直したか

赤入れの一つひとつに、判断と根拠があります。文章を整えるだけではなく、根拠まで確かめる。それが編集監修の役割です。

種別
原文(編集前)
問題と修正
根拠
1出典なし統計
1,300万戸を超えています
数値が過大で出典もない。約900万戸/13.8%+出典明記へ。
2断定・要件欠落
誰でも差し引くことができ
多数の適用要件を無視した断定。「一定の要件を満たせば」+要件列挙
3改正未反映
一律3,000万円/兄弟でも安心
改正後の上限が未反映。相続人3人以上は1人2,000万円上限(2024〜)
4事実誤り(数字)
2000年以前に建てられた
建築年の基準が誤り。1981年(昭和56年)5月31日以前へ。
5事実誤り(期限)
恒久的な制度
時限措置を恒久と誤認させる。令和9年末までの時限措置へ。
6誇大・断定表現
税金はゼロ/絶対に損しません
根拠のない断定・誇大表現。条件付き表現へ修正し、必要に応じて広告規程を確認
景表法(不当表示)/ 広告表現の確認
7著者・出典・確認者情報の不足
(全体)確認者情報・一次情報が不在
作成者・出典・信頼性の担保がない。出典+編集者コメント+資格・経歴表示を追加。

最終確認日:2026年7月16日。各出典は、国税庁・総務省などの一次情報で確認しています。制度の数値・期限は改正される可能性があるため、実案件では記事ごとに最新情報を確認します。

03 ── 確かめて、名前を出す人
編集監修を担当する織瀬ゆりのイラスト

織瀬 ゆり

AFP・FP2級 / 宅地建物取引士 / 証券外務員
信託銀行出身・編集歴7年

金融・不動産・士業といった規制業種を中心に、B2Bコンテンツの編集と執筆を手がけてきました。「言い切ってよい表現か」「その数字は最新か」を、資格知識と編集実務の両面から確認します。

校了

本ページは、一次情報との照合・事実確認・構成や表現の編集工程を示すデモ作例です。個別の税務判断をおこなうものではありません。税務判断を含む実案件では、クライアント側または税理士による最終確認をお願いします。

AIか人かではなく、
誰が確かめ、誰が名前を出して責任を持つか。

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