言の葉+

つくる人の想いを、
ことばで未来へ。

製造業サイト制作KASANE GLASSの制作ノート

制作ノート / KASANE GLASS

「きれいなガラス」が、選べる素材になるまで。

素材の見比べ方と仕様のそろえ方を設計した、ガラスメーカーの会社サイトの自主制作です。

13ページ/写真51点の撮影計画(うちCG5点)/撮影3日(加工工場・本社・施工先)/取材4名/制作期間 約23週間

KASANE GLASSデモサイトのPC表示
KASANE GLASSデモサイトのスマートフォン表示
KASANE GLASS / 自主制作デモのトップ画面
01

サイトの課題設定

見た目の希望だけで、素材は決められない。

KASANE GLASSは、建築・空間向けの意匠ガラスと機能性ガラスを扱う架空のメーカーです。設計者や施工担当者は「明るくしたい」「向こう側は見せたくない」といった希望から相談を始めますが、カタログの製品名と仕様表だけでは、どのガラスが合うかを判断しにくい。そんな課題を設定しました。

設計者が知りたいのは、光の通り方や透け方の違い、使う場所ごとの条件、そして決まっていない段階でも相談できるかどうかです。この3つを、サイトの中で確かめられるようにしました。

読み手として想定した人

オフィスや商業施設、住宅の設計者・インテリアデザイナー。設計の初期に、ガラスの候補と確認すべき条件を知りたい人。

02

取材の質問設計

仕様を聞く前に、相談の受け止め方を聞く。

窓の前でガラスのサンプルをかざし、見比べる技術営業担当者とライター

代表、加工、品質管理、技術営業の4人に話を聞く想定で、質問をつくりました。製品の特長を語ってもらうより、相談や作業の場面を思い出せる問いから始めます。以下は、計画書に載せた質問の一部と、その設計意図です。

見た目の希望だけで製作に進めないのはなぜですか?(代表)
会社の姿勢を、相談の進め方として語ってもらう。
設計者の希望を、どのように仕様へ整理していますか?(技術営業・森下さん)
「相談しやすい」を、言葉を仕様に置き換える手順で見せる。
慣れた加工でも作業前に読み直すことは?(加工・岩城さん)
品質を、毎回の確認の積み重ねとして伝える。
検査では、寸法のほかに何を確かめていますか?(品質管理・佐伯さん)
ガラスならではの「見え方」の確認を、具体的な手順で聞く。

実際の取材では「そのとき、誰と何を確認しましたか?」「そのあと、どうしましたか?」と掘り下げ、発言の背景と事実を確認します。

03

発言から見出しへ

「作業前に読み直す」から、「端面ひとつで、仕上がりは変わる。」へ。

デモの採用ページにある架空の発言を使い、見出しへの編集例をつくりました。実際の録音や取材メモではありません。

デモ内の発言(架空)/製造部 加工課・岩城さん

慣れた加工でも、前の仕事と同じだとは決めつけません。寸法、面の向き、仕上げの指定を作業前に読み直します。わからないまま進めず、一度手を止めて聞く。その積み重ねを大事にしています。

デモで使った見出し

端面ひとつで、仕上がりは変わる。

「丁寧な仕事」「高い品質」とまとめず、端面という具体的な場所に焦点を当てました。読み直す・手を止めて聞くという行動が、なぜ仕上がりに関わるのかを、見出しと本文で分けて伝えています。

実案件では、編集した原稿を本人・企業に確認いただきます。発言にない実績や数字を足さず、意味が変わっていないかを確かめてから公開します。

04

サイトの構成・デザイン

光で選べるトップと、同じ型でそろえた5つの製品ページ。

トップでは、ガラス板をドラッグして5種類の透け方を見比べられるようにしました。製品ページは5種とも同じ型にし、設計者が比べやすい構成にしています。

ページ見出し載せたこと
トップ光を編み、空間に奥行きを。コンセプト/製品比較/空間イメージ/技術/相談から納品まで
私たちの想いガラスの向こうまで、考える。素材選びで重視すること/光と視線/設計初期から相談する理由
製品一覧光で選ぶ、ガラスの標本室。5種類のガラス/選び方の3つのポイント
製品(5ページ)透明・フロスト・型板・カラー・機能性特徴/使われる場所/設計時の確認/仕様一覧
施工イメージガラスを使った空間イメージオフィス/ラウンジ/住宅
技術と品質ガラスの加工と品質管理切断・穴あけ・端部処理/品質確認/特注の相談
会社情報光と空間のあいだを、一枚のガラスでつなぐ。代表メッセージ/概要/沿革/拠点
採用情報その一枚に、人の仕事がある。仕事を知る/加工前から検査まで/インタビュー3名
お問い合わせお問い合わせ相談する素材/よくある質問/入力

性能の数字は、根拠があるものだけ。

断熱・遮音・安全などの性能値は、試験成績書などの根拠資料があるものだけを載せる前提で設計しました。カラーガラスのページには、画面の色と実物の色が違うことを注記しています。製品・数値は架空の設定です。

相談の入口を、目的で分ける。

問い合わせは「製品・仕様の相談」「特注・加工の相談」「サンプル請求」「資料請求(カタログ・CAD)」に分けました。図面が固まる前でも、使う場所と希望する見え方から相談できるようにしています。

KASANE GLASSの素材比較画面。架空の製品設定
自主制作デモの画面。設備・製品・数値は架空の設定です。
デモサイトをひらく ↗
05

制作・撮影の計画

光の時間と、施工先の許諾から、撮影を組み立てる。

3日間で加工工場・本社・施工先を撮影する計画です。サイト構成、制作工程表、撮影指示書、撮影香盤表、事前準備・出演者の計画をまとめています。実際に行った撮影の記録ではなく、自主制作デモのために設計した資料です。

  1. 素材の物撮りは、自然光の時間に合わせるガラスの透け方を比べるため、2日目の物撮りを午前と夕方に分けました。
  2. 施工先は、許諾が取れた物件だけ施主・設計者の掲載許諾と立会いが取れた物件のみ撮影します。取れない場合は、CG・素材写真で代替します(写真51点のうち5点はCGで制作)。
  3. 制作班はガラスに触れないガラスの取り扱いは製造部の手順に従い、制作班は板ガラスに触れない範囲で撮影します。

撮影香盤表 1日目・抜粋

香盤ID時間内容場所補足
D1-0008:30〜09:00集合・安全説明・保護具の着用加工工場/事務所立入範囲・ガラスに触れない範囲を確認
D1-0109:00〜09:45工場全景・作業区域加工工場/作業区域保護具を着けた状態で撮影
D1-0209:45〜10:30切断・端部加工加工工場/加工機加工中は設備の外側から
D1-0310:30〜11:00作業台と端面の接写加工工場/作業台加工済みの端材を使用
D1-L111:00〜11:15休憩・データ保存加工工場/控室データを2系統に保存

制作スケジュールの例(約23週間・KASANE GLASSのデモ)

工程1週2週3週4週5週6週7週8週9週10週11週12週13週14週15週16週17週18週19週20週21週22週23週
構成・ワイヤー実施実施実施実施◆企業側の確認期限実施実施実施◆企業側の確認期限
撮影(3日)実施実施
原稿・写真の確認実施実施実施実施実施実施◆企業側の確認期限実施
デザイン・実装実施実施実施実施実施◆企業側の確認期限実施実施実施実施
確認・公開実施実施実施◆企業側の確認期限実施

◆=企業側の確認期限。撮影は10週目に加工工場・本社、11週目に施工先。12週目に予備撮影日を設けています。香盤・安全ルールの確認期限は8週目。企業側の確認期間を含むデモ用の計画です。

KASANE GLASSの制作計画・撮影香盤表をダウンロードExcel・約1.9MB

計画書の会社・人物・製品・日付は、すべてデモ用の設定です。

言の葉+の製造業サイト制作

あなたの会社の素材は、どんな言葉で伝わるでしょう。

カタログや仕様表があれば、それを見ながら話を聞きます。なくても始められます。製作事例の記事1本からも頼めます。

槇瀬製作所の制作ノートを読む →

製造業のサイト制作相談する →