介護の仕事を選んだきっかけは?
大学3年のゼミで、地域の高齢者の暮らしを調べることになって、デイサービスに何度か通いました。職員さんが、利用者さんの昔の仕事の話を、ちゃんと覚えていたんです。「この人は大工さんだったから、手先の作業が好き」とか。お世話をする仕事だと思っていたけれど、その人を知る仕事なんだ、と思ったのが最初です。
就活では、どこと迷いましたか?
メーカーの営業職や事務職も受けていました。正直、体力や夜勤のことは不安でしたし、親にも「本当に大丈夫?」と聞かれました。決めたのは見学のときです。新人の職員さんが先輩に「さっきの声かけ、どうでした?」と聞いていて、その場で一緒に振り返っていた。ここなら、わからないままにされないと思えました。

入職して最初の1か月は?
最初の2週間は研修で、施設の流れや記録の書き方、声のかけ方を教わりました。現場に出てからは、ずっと先輩とペアです。利用者さんの名前と好きなことを覚えるのに必死で、帰りの電車でメモを見返していました。7月には初任者研修を受けました。費用は法人が出してくれて、勤務の一部として通えたので助かりました。
うれしかった瞬間は?
あまり話さない利用者さんがいて、毎回、天気の話だけしていたんです。ある日、帰りの支度を手伝っていたら「陽菜さん、明日も来る?」と聞かれて。名前を覚えてもらえていたことが、すごくうれしかったです。その日の記録に書いたら、先輩が「それ、すごく大事な変化だよ」と言ってくれました。

就活中の人に伝えたいことは?
福祉を勉強していなくても、大丈夫でした。知らないから聞けることもあります。ただ、楽な仕事ではないので、見学では職員同士の話し方を見てほしいです。困ったときに誰に聞けるか、がいちばん大事だと思うので。私もまだ1年目なので、一緒に働けたらうれしいです。


