転職では、何を大切にしていましたか?
自分の判断を、周りと話せるかを確かめたかったです。前の職場で学んだことはたくさんあります。ただ、忙しい日に「これでよかったのかな」と感じても、振り返る時間を取れないことがありました。見学では、申し送りのやり方や、判断に迷ったときの相談先を質問しました。仕事内容と勤務条件に加えて、仕事の途中でどう情報を共有するかを知りたかったんです。
入ってから、違いを感じた場面は?
利用者さんがいつもの活動に参加されなかったときです。私は疲れているのかなと思ったのですが、看護職は朝の様子、相談員はご家族からの話を知っていました。情報を並べると、私が見ていた時間だけではわからないことがありました。誰かの見方が正解というより、違う場所で見たことを持ち寄る。それがケアを考える材料になると実感しました。

経験者でも、迷うことはありますか?
あります。昨日うまくいった声かけが、今日も同じように届くとは限りません。経験は助けになりますが、それだけで決めないようにしています。相談するときは、自分の考えも伝えます。「私はこう思うけれど、ほかに気づいたことはある?」と。忙しいときは短く共有して、あとで振り返ることもあります。一人で答えを持たなくていいのは、仕事を続けるうえで大きいです。
新人と仕事をするときに気をつけることは?
「わからなかったら聞いて」だけで終わらないことです。新人のころは、何がわからないかも説明しにくかったので。「どこで迷った?」と、場面を一緒に振り返ります。手順を伝えるときも、なぜ確認するのかを話すようにしています。ただ、説明が長くなりすぎることもあって。相手の理解を確かめながら、ひとつずつ伝えるのは、私自身も練習中です。

これから、どんな仕事をしていきたいですか?
現場で気づいたことを、次の人が使える形で残したいです。自分だけが知っている工夫だと、担当が変わったときに伝わりません。記録や共有の仕方を見直しながら、後輩が考える材料を増やしたいと思っています。転職を考える方には、見学で「迷ったとき、どうしていますか」と聞いてみてほしいです。職場の仕事の進め方が見えてくると思います。


